【読書】ねじまき片想い/柚木麻子

はじめてKindleでダウンロードした本
柚木麻子さんの「ねじまき片想い」
読了しました。

マイ・キンドル


「片想い」って、クセになる。

自分の内側にメラメラを秘めながら
素知らぬ振りしていつも通りの平熱を振る舞ったり、
相手のあらゆる言動に一喜一憂して
何回も取り出してはあれやこれやと分析してみたり。

高ぶりすぎて手が震えたり、声が上ずったり
思ってもないこと口にしてしまって自己嫌悪に陥ったり
ああ、コントロールできない自分の言動にも
勝手に一喜一憂しているのですね。

そんな自分の内側だけで渦巻く
なんの生産性もない時間。

でも、これが結構、
日々の原動力になっていたりするから
何度も何度も、重ねてしまうのかな。


そういうことを、
一度でも経験したことのある人は
この小説を我がことのように
読めるはずです。
細かい描写がいちいち心をえぐる。


作中、何度か出てくるフレーズ、

自分の心にネジを巻いてあげられるのは、自分だけ

が印象的でした。

ネジを巻いたら、また歩いていける。

これは片想い賛歌でもあるし、
片想いを卒業してカタチが変わったときも
それぞれが、自分でネジ巻いて
相手との歯車を噛み合わせていくんだと思いました。
外側ではなく、内側の話はずっと続くのかなあ、って。

柚木さんの本は登場人物がみんな魅力的。
ドラマチックな展開はここでも健在で
先が気になって次々読み進めてしまうんです。

次は、何読もうかな!